具体的な事例にビジネスを学ぶ

ビジネス

ビシネス周りの情報をあれこれと見ていて、「M&A:Mergers(合併)and Acquisitions(買収)」の話題で、「フルーツ大福」を手掛ける『覚王山 フルーツ大福 弁才天』の事例が取り上げられていました。

【異色】フルーツ大福ブームを起こしたブランドの裏側|Vol.687【弁才天・大野淳平代表①】

【ファンド泣かせ】異色の社長が追及したM&Aのギリギリのバランス|Vol.688【弁才天・大野淳平代表②】

【入社早々朝礼で…】破天荒社長、成功までの試行錯誤|Vol.689【弁才天・大野淳平代表③】


最初は、お母さんと弟がそれなりに食べていければ良いなぐらいの気持ちではじめたお店が、月商1,500万円にはじまり、約2年半の間で77店舗まで急速に拡大、M&Aによって株式の半数以上を譲渡、手元に10億円近く入ってきた大野淳平さんの話が興味深かったです。

ここではチャンネルの特性により、フルーツ大福がいかなるものかの説明より、いかに売り上げ拡大、多店舗運営、M&A(今回の場合は、完全な事業譲渡/売却(BUY OUT:バイアウト)ではない)といったビジネス寄りの話が多いです。

ただ、インタビューの途中にもあるように、良いプロダクト(製品、品物)があっての、ブランディングであるとかマーケティングでもあるので、見ても食べても美味しい「フルーツ大福」そのものの魅力があることは言うまでもありません。

厳選お取り寄せシリーズ「覚王山フルーツ大福 弁才天・フルーツ大福:福岡・大名店」(2021/3/13 OA)【生放送てんじんnow!テレビ西日本】



お店がはじまったキッカケとしては、愛知県名古屋市の覚王山にある、芋けんぴの「覚王山 吉芋(きちいも)」の隣に空き物件があったことにはじまります。

覚王山は名古屋における閑静な住宅街だそうで、イメージとしては東京の白金台とか調布のような感じなのかと、個人的には思っています。

そこにある老舗の隣に同じように老舗の雰囲気のあるお店があったら面白いぞとなって、一気にアイディアが出てきたそうです。

コンセプトは「和菓子屋の4代目が手がける新しいブランド」ということで、実際に大野さん自身は古着屋のオーナーではあるのですが、そういう見せ方をすることに決めて、お客さまの中には本当に和菓子屋の後継者がやっていると思っている人もいたそうです。

それまでにも、スペインバルを手がけていたこともあるようで、そこでは東京で流行っているもの、海外で流行っているものを持ってくれば人気は出るだろうと考えていたようです。

それで人気にはなるのですが、流行りとは一過性のトレンドで、流行りはすぐに廃れもするし、同じように真似をする競合も出てきて、ビジネスとしては厳しい面もあります。

逆に、老舗というのは古くからあるものだから老舗であるので、一過性の流行(トレンド)ではなく生活に根付いている文化(カルチャー)として打ち出していけます。

また、古いままではただの古いものになってしまうので、現代的な感覚、適度に新しいモダンさを取り入れることで、"古くて新しい"新鮮さがあります。

だから、和菓子として長く親しまれている「大福」と新鮮な/瑞々しい「フルーツ」を組み合わせるというのは理にかなっています。

ここ最近では、フルーツサンドのヒットにあるように「萌え断(見栄えのする断面)」、Instagramに映えるようなインパクトが注目され、そのひとつとして紹介されてもいるようですが、ただの話題作りではないことに注目すると良いです。

また、これまでは"大福の中に入っているイチゴ"のように、どちらかというと大福と中身では大福の方に重きが置かれていましたが、このフルーツ大福の場合では、よりフルーツの美味しさを引き出すための大福の求肥と白餡として考えられています。

食べる時には、自分自身で糸を巻き付けてカットするので、最初から断面をアピールしているわけでもなく、食べる人自身の体験できる楽しみとして提供されています。

このように、フルーツ大福、店舗のデザインや設計、コンセプトの見せ方など、それぞれが一貫性のあるものになっており、ひとつひとつが積み重なって、だから多大な人気にもつながっているわけです。

そして、人気も出てきて、自分も店を持ちたい、フルーツ大福を売りたいという声が多く集まり、多店舗運営、フランチャイズの話につながっていきます。

ここでは「暖簾分け」と称して、大野さんがInstagramで発信している、想いや考え方を綴ったエッセイに共感した人たちと丁寧にやっていきたいと考え、加盟金もあえて1,000万円と高く設定し、約2ヶ月の研修に参加することが課せられています。

会社のM&Aにしても、最終的にはファンドに決定するわけですが、これもどこか出来上がっている会社の傘下になるというより、同じような熱い/温かい気持ちで取り組むところと協力関係を築きたい、ただのお金で云々、マネーゲームにしたくない気持ちとつながっていきます。

当然、ビジネスとしてやっているわけですから、売り上げや利益を追求していくとしても、そればかり追っていては、かえって大切なものが損なわれ、思ったように伸びていかないようです。

先ほども取り上げたように、しっかりとしたプロダクト(今回の場合ではフルーツ大福)があって、ブランドづくりも丁寧に築き上げることで、お客さまは多く訪れるし、売り上げや利益も伸びていくので、そこのところを蔑ろにしてはいけません。

今後、国内では100店舗にまで拡大していくかもしれませんが、それはどうにもわからないことであるし、海外展開、フランスのパリに出店していこうという計画も進んでいるようです。

その様子は、大野さんのInstagramでチェックできるので、今回取り上げている動画も定期的に見返していきつつ、今後の動向も追っていけたら良いと思います。

大野 淳平 (@jp.bigfield) • Instagram photos and videos
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社会不適合者と呼ばれ新卒一年半で退社もフルーツ大福ヒットで数十億の売り上げ/弁才天社長 大野淳平


気になる人がいたら、随時インタビュー記事を探してみるのでが、最近では動画も探してみると、結構な確率で「街録ch」に行き当たることが多いです。

大野さんの生い立ちから今に至るまでわかる、こちらのインタビューも興味深いので、合わせてご覧いただければ幸いです。

【2023年4月6日:追加】

創業から3年が経過して、多くのメディアにも取り上げられてきましたが、2023年3月末日をもって、大野淳平さんが代表取締役を退任しています。

店舗のほとんどがフランチャイズ(FC)展開で、一時期は全国に80店舗あったものの、2022年の秋頃から閉店が続き、54店舗にまで減っているようです。

そこには、FC加盟料、研修費、店舗の内装など、初期投資額の大きさ(2,500〜3,000万円)があり、どうにも回収しきれない問題があります。

「昨年秋から閉店が相次いでいます」"創業3年で年商30億円"フルーツ大福「弁才天」の大野淳平社長(35)が退任していた|週刊文春

「昨年秋から閉店が相次いでいます」“創業3年で年商30億円”フルーツ大福「弁才天」の大野淳平社長(35)が退任していた | 文春オンライン
「覚王山フルーツ大福 弁才天」のブランド名でフルーツ大福を全国にチェーン展開する株式会社弁才天の大野淳平社長(35)が、3月31日付で代表取締役を退任していたことが「週刊文春」の取材で分かった。 弁才…


ここらあたりはビジネスモデルとともにフランチャイズについても考えていく必要があると思っていて、事の推移については、もうしばらく注視していくと良いかと思っています。

【2023年5月15日:追加】

2022年12月1日(木)、名古屋駅の名鉄百貨店本店・メンズ館1Fに、「名鉄商店(めいてつ・しょうてん)」が開業しています。

駅前通りに面した、一面ガラス張りで、かつ、非常にアクセスに恵まれた店舗で、愛知県や岐阜県の事業者と組んで、【お土産】をメインとした品揃えが"売り"になっています。

【名鉄商店:ホームページ】

名鉄商店|名古屋のお土産
「地域を食べる、地域をアゲる、地域へ還す。」をコンセプトに、愛知岐阜のお店とコラボし新たな価値をデザインしたお土産屋です。

ここで、大野淳平さんがアドバイザー的な立ち位置で参加していて、また、親交のある石川涼さん(#FR2、VANQUISH)に依頼して、店舗のユニフォームをつくってもらっています。

この2人による特別トークショーでは、ビジネスに関する発想、名鉄商店を盛り上げていくアイディアについて繰り広げられていて、とても興味深い内容になっています。

【#FR2 石川涼×弁才天 大野淳平トークショー】ユニフォームをデザインしたのは実は #FR2 でした!

いろいろな展開があるので、気づきがあるたびに、ここに追加しておくと、あとで見返す時にも一覧できるので、こまめにチェックしていこうと思います。

では、また。

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